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エックス線作業主任者試験について (最終更新:平成16年3月20日) 私が体験した『エックス線作業主任者試験』についてご紹介します。平成16年3月時点での内容ですので、いずれ現実に則さなくなる可能性がありますし、その場合もアップデートするつもりはありません。どうぞご注意ください。また、ここに書いた事柄をもとにして何らかの不利益を蒙ったとしても、私は一切責任を持ちませんので、そのこともあわせてご了承ください。(冷たい言い様だけどゴメンナサイね) 試験の概要: 試験時間は午前と午後、各2時間。試験科目は 『エックス線の管理に関する知識』 『関係法令』 『エックス線の測定に関する知識』 『エックス線の生体に与える影響に関する知識』 の4科目。 出題数は各科目10問。合計40問。午前に『エックス線の管理』と『法令』、午後に『エックス線の測定』と『生体に与える影響』の試験を実施。 解答形式は五者択一のマークシート。電卓持ち込み可(但し、文字入力や計算式入力ができるものは使用不可) 注意点: 合格基準が「科目ごとの得点が40%以上で、かつすべての科目の合計点が60%以上」ですから、どれかひとつ準備不足の科目があると「40%未満足切りルール」にひっかかってしまい、その時点で望みが絶たれます。4科目すべてを満遍なく学習することが必要です。 また、各科目の出題数が10問ですから、ひとつ間違うと割合として大きく響きます。言葉の引っ掛け、例えば正しいものを選ぶのか誤ったものを選ぶのか、などをしっかり意識して、ケアレスミスをなくすことが重要です。 テキスト: 私が試験準備の際に使用したテキストは次の2冊。 エックス線作業主任者試験例題集2002 電子科学研究所 定価2800円 エックス線作業主任者試験問題 解答と解説2001 日本非破壊検査協会 定価5600円 どちらも通販で入手することができます。 前者は財団法人電子科学研究所のウェブサイト(http://www.esi.or.jp/index.html)の「エックス線作業主任者受験準備講習会のお知らせ」の項目に入手方法が書かれています。 後者は社団法人日本非破壊検査協会のウェブサイト(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsndi/)の「書籍・試験片・頒布品」の項目に入手方法が書かれています。 注意点: 前者の長所は例題の豊富さ。私はこの問題集の中で、出題4科目のうち『生体に与える影響』の項目だけ、なぜか未読のまま試験に臨んだのですが、それまでの学習で見たことのない問題にぶちあたりました。試験後、未読だった部分を読むと同じような例題が含まれていて、目を通しておかなかったことをかなり後悔しました。 このように例題の豊富さが魅力なのですが、解答に関する解説が少ないように感じられます。 後者の長所は例題に対しての解説が充実していること。出題分野に対するバックグラウンドの知識がない場合、詳細な解説はとてもありがたいです。そのかわりに例題のバラエティが足りないことが弱点と言えます。 この2冊のコンセプトは「問題集」です。発行団体が異なるこの2冊のどちらにも、実はセットとなるべき「解説主体のテキスト」が存在していて、私の手元にもそれはありました。しかしテキストだけを読んでもなかなか頭に入らず、そもそもそこまでの時間もやる気もなかった(苦笑)ので、結局ほとんど開くことはありませんでした。 そこで、まず後者の例題とそれに対する解説で内容を掴み、そのあとで前者の例題を解いていくという流れで準備を進めました(正確には「進めるべきでした」です。詳細は後述)。もちろん一度読んだだけでは記憶できない(´・ω・`)ショボーンので、何度か繰り返して。 テキストに関して、前者は2002年版、後者は2001年版ですが、電離放射線障害防止規則(電離則)は改正されることがあり(現時点での最終改正は平成13年3月)、例題に対する答えも電離則の改正に伴い違ってきます。ですから、例えば職場の誰かが過去に受験したときに使った問題集があっても、あまりに古いものは好ましくないと思います。 また、財団法人電子科学研究所主催のエックス線作業主任者受験準備講習会が毎年全国で開かれているようです。お金と時間に余裕があれば参加するとよいのでしょうが、私は行きませんでした。結論としては受講しなくても問題ないみたいです。 印象、感想など: □私は準備期間がたっぷりあって、2ヶ月前から問題集をパラパラ眺め、1ヶ月前から本腰を入れ始め、1週間前からかなり必死になって(笑)、試験当日は会場に向かう車の中で頭が痛くなるくらい無理やり詰め込んでいました(爆) 受験日までかなり時間があったにもかかわらず、なぜ土壇場で追い込まれたのか? □実は上述の2冊の問題集のうち、後者(エックス線作業主任者試験問題 解答と解説2001)は3回くらい繰り返し例題を解き、解説を読み、おおむね内容を把握しました。しかし、前者(エックス線作業主任者試験例題集2002)については約1週前から本格的に取り組みはじめ、しかも『関係法令』は「ぎりぎりになって詰め込めばいいや」とタカを括って2日前から、『生体に与える影響』に関しては「もう片方の問題集をしっかりやったんだから十分だろう」という根拠のない理由で、全く手付かずという有様でした。 □ところが、2冊の問題集では例題のバラエティの程度が異なることに、『関係法令』の分野を解くことによって気づき、しかも、今まで生きてきた中でまるでなじみがない内容だったため覚えるのに苦労したのです。 □出題分野に対する知識がどの程度あるか、また、記憶力には各個人の差異がありますから、準備期間は一概に言えません。ちなみに一緒に受けた職場の方2名は、まる2日の受験勉強で合格しました(!)しかしこれはバックグラウンドの知識がそれなりにある方々で、しかも受験直後には合格ラインまで到達した感触がまったくなかったそうなので、かなり危ない橋を渡ったとも言えます。 □例えば、ご紹介した2冊を手にとって、ぱらぱらと中身を確認して、それらを覚えこむには自分にとってどれくらいの時間が必要か? どの程度勉強すればいいのかを問うならば、それが必要な準備期間なのでしょう。 □必出項目、頻出項目はあると思われます。「思われ」と曖昧な表現にしたのは、私がただの一度しか受験していないからなのですが、2冊の問題集を解いているとどちらにも共通して、あるいはどちらかの問題集だけでも、微妙に表現を変えつつも本質的には同じ内容を問う例題が登場します。つまり、そのような項目が必出あるいは頻出項目だと思います。 □受験準備講習会に参加すれば、百戦錬磨の講師から、そのあたりのアドバイスを受けられるかもしれません。職場の方がこの講習会に参加なさったのですが、そのときの話を聞いても、こちらにピンとくるものが伝わってこないので、講習会でどの程度オイシイ?話があったのか正直掴めませんでした。ただ繰り返しますが、講習会を受けなくても合格した方は(私も含めて)周囲にたくさんいます。 □私の体験として気になったのは、紹介した後者の問題集(エックス線作業主任者試験問題 解答と解説2001)では、『生体に与える影響』と『関係法令(の中で特に、労働安全衛生法・施行令・規則について)』の分野がとても手薄に感じられたます。 □仮に必出、頻出項目でないとしても、本番の問題で見覚えのない言葉をいきなり目にするのは、いい気持ちがしません。やはり数多くの例題(例えば紹介した前者の問題集:エックス線作業主任者試験例題集2002)に接するのは重要だと思います。最低限の努力で最高の結果を、もちろん私だって手にしたいけれど、ここはひとつ「準備でひと手間かけて、本番で楽をする」方針が安全策なのではないかと思います。 □試験時間は午前午後で各2科目2時間ですが、時間は思いっきり余ります。試験開始してから1時間経てば、解答を提出して試験場を出ることができます。実際、2時間いっぱい使い切ることなく皆さんぞろぞろ出て行きます。 □これはつまり、40問中3問程度の計算問題を除けば、知っていれば即座に解答できる性質の問題であることを意味しています。逆に言えば、知らなければいくら考えてもわからない、と。 □試験を取り仕切っている財団法人安全衛生技術試験協会のウェブサイト(http://www.exam.or.jp/whats.html)では試験問題の一部を公開しています。正解は公表されていないのですが、どんな問題が出るのか参考になります。 □ちなみに、私が受験する直前に見た公開試験問題と非常によく似た問題がいくつか出題されていました。更に受験1週間後にHPを見ると、私が受験した時そのものの問題に入れ替わっていました。エックス線作業主任者試験は年5回(おおむね隔月で)実施されているようですが、ひょっとしたら毎回の試験が終わるごとに、その都度の問題を公開しているのかもしれませんね(この点は確認できないけれど)。 体験に基づいて気がついたいくつかを書き連ねました。しっかり準備すればどうこういうほどの試験ではありませんから、もし資格取得しなければならなくなった方は頑張ってください。それでは! |